お母さん。
お母さんというのは家族にとって天気である
晴れていれば皆を明るく照らし
曇っていれば皆は遠慮がちに
雨が降っていれば皆は傘で守る
ゆじお
私の母は歌が好きです。
30年も前、当時、最先端テクノロジーのレーザーディスクで「美空ひばり」の歌をエンドレスで流していました。一日中。
一日中、母親の歌を聞かされた思い出があります。
そんな日は決まって機嫌が良く家族揃って外食に出かけていたのを思い出します。
やんちゃ盛りの兄と私でしたがちょっとした事では怒られない、お母さんが歌ってる日は大好きだった記憶があります。
『お母さんが歌を歌ってる日は話を聞いてくれる!』
『お母さんは歌ってる日はテストの点が悪くても怒られない!』
良い事ばかりの記憶に改ざんされています。
逆に歌うどころか言葉を余り発しない機嫌が分からない日だってありました。
そんな時は母親からほんの少し距離を置いて遠巻きに接してみたり、まだ小さかった妹への接し方を見て行動してた記憶があります。
夫婦喧嘩でもしたのか明らかに機嫌が悪い時は部屋に逃げ込んだり宿題をする「フリ」をして収まるのを待ったものです。
そんな私がお父さんになりました。
「おかあさんだいすき」の手書きのメッセージは私の妻宛てになります。
私のお母さんでは無いですが子供達にとってはお母さんなので。
我が家の立ち位置はお母さんなので。
我が家のお母さんも歌が好きです。
買い物から帰ってきて歌いながら帰ってきたら最高潮に楽しいです。
「今日!絶対機嫌が良い日じゃん!!!」って。
鼻歌交じりで何かしてる時は皆楽しそうに話しかけます。
盛り上がってきたら一緒に歌を歌う。
私も強制参加させられて派手に音痴を披露させられます。
ほんで大爆笑って。音程ずれるくらい良いじゃん?
でもお母さんも機嫌が良くない日もある訳でして。
口数少なくなったり。
普段から口に出さないで溜め込んで塵を積もらせてる状態。
そんな時にやるべき事もせずにタブレットを延々といぢる子供に怒りを表してみたり。
家事を手伝わない私にイライラを表してみたり。
インドアな子供を外に連れ出さない超インドアな私をジト目で見たり。
PCの前から動かず話半分にしか聞いてない私に呆れたり。
ごめんなさい。お母さんの不機嫌の原因のほとんどはお父さんです。
そんな私をいつも支えてくれてありがとう。
お父さんが『何で機嫌が悪いの?』って聞くのは最悪でガソリンを纏って行動するようなものです。ご注意を。
お母さんの機嫌が良くない日の対処方はご家庭によって違いすぎるので割愛します。
因みに我が家のお母さんは怒ってる事をお父さんに伝える事です。
怒ってる原因を「正確」に伝えたらスッキリするらしいです。
なので世のお父さん。お母さんの話を常に聞きましょう。
話半分、生返事はダメ。絶対。
以上の事を書き出して家庭円満の秘訣を考えてみました。
お母さんだけじゃなく家族の皆へ。
機嫌が良い日は歌って過ごそう
『何か良い事あった?』的に会話が生まれます。
鼻歌でも良いんです。
『私!今!楽しいの!』って伝えるのに歌の力は絶大。
ただ空気は読んで。
お父さんが失恋した娘の前で能天気に歌おうものなら恨まれます。
嫌われます。きっと。
重い雰囲気の時に空気を読む力は必須です。
お子さんは歌ってるだけでカワイイので無敵扱いで良いと思います。
そしてお父さんへ。
家庭内での出来事を把握する為にも
普段からお母さんと会話しましょう
思ってる事が勝手に伝わるなんて事は無いです。
『分かってくれてる。』なんてのは思い込みです。
言葉でのキャッチボール。思ってる以上に重要ですよ。
『話が下手だし・・・』って言うのであれば聞いてください。
話半分じゃなくて全部。
生返事じゃなくてちゃんと。
日々の積み重ね。大事ですよ。
お母さんの不機嫌の原因のほとんどはお父さんなのですから。
自戒を込めて。
それでは
だって!人間だもの!