妄想力は無限大 別館

家族と食とゲームと妄想と。時々面白い話を心がけて。

妻が「卵巣がんステージ3c」と言われて。夫にできる事は、あるのか?


こんな形でブログを再開するとは、夢にも思ってませんでした。

それでも。

伝えなくては、と。

妻が癌と告知されました。

沈黙の臓器と呼ばれる卵巣のことを。

卵巣癌(がん)と告知されるまでの流れを。

妻の症状を交えて、思い出しながら綴っていきます。

1人でも多くの方の、自分や大事な人の「卵巣」と向き合うきっかけの1つにでもなりますように。

がん告知時の妻の年齢や体重や病歴

 

癌と告知された時の年齢は43歳4カ月。

・身長は168センチ。

・体重は52キログラム。

2人の子供を帝王切開で出産。

ピロリ菌を退治した事があるくらいで、病歴は一切なし。

食生活も、一日分の野菜を野菜で接種するような健康優良児そのもの。

それだけに驚きの方が大きかったのは、一生忘れません。

受診のきっかけは急な腹痛からの、残り続けた違和感

 

2023年2月初旬頃。

・下腹部全体の鈍い痛みを訴える

2023年2月中旬頃。

・左下腹部の痛みが「強烈に」強くなり、内科を受診

・S状結腸や憩室炎系の「腸炎だろうと」お薬を出される

2023年2月下旬頃。

・痛みも引かず、残り続けるあまりの違和感に婦人科を受診

※違和感はお腹の張り(ハリ)が妊娠時と酷似※

・超音波(エコー)検査の結果、すぐさま大きな病院へ紹介状を書かれる

ここで勘違いして欲しくないのは、内科の先生が見落としていたのではとか思いたくなりますが。

内科の先生は、卵巣を基本的には調べません。

お腹が痛いと言えば、胃腸や消化器系を調べるのが内科なのです。

怪しかった症状

 

妻曰く。

2022年12月初旬から「尾てい骨のあたり」や「肛門付近」がムズムズしてたらしく、それも卵巣がんの兆候の1つと思われます。

2023年1月頃までお腹が少し張るなと思ったらしいのですが、今思えば、それも卵巣がんの兆候の1つであったと確信してます。

年末年始に食べすぎたくらいで下腹がポッコリするような体型ではないので、違和感をハッキリと覚えたそうです。

少しでも違和感があれば婦人科へ。恥ずかしければ別の方法もある。

 

サラリと書いてますが、症状という症状は「かなり進んだ」状態でないと、気付けません。

しかも、妻の場合は急速に症状が現れました。

・お腹痛い(全体の痛みから左下腹部の激痛)

・お腹張る(臨月並と、妻談)

・受診

・ガン疑い

・検査(最終的には腹腔鏡下手術で病理診断)(腹水による腹膜播種あり)(胸水少量あり)

・ガン確定(ステージ3c)(進行癌)

分かりやすい症状が発現してから、わずか2か月であれよあれよと、絶望の淵へと追い込まれました。

お腹が痛くなる前は、健康そのものだったにも関わらずです。

私は、人間ドックや健康診断を毎年やってるから大丈夫。

なんて決して思わず。

・少しでも違和感があれば「すぐに」受診してください

・違和感がなくても「定期的に」検診を受けてください

早期発見なら、癌は最早、助かる確率の方が高い病気です。

検査を受けるのが恥ずかしいとか、自覚症状は一切ないからとか。

変な信念があったとしても、尿で一滴で分かる分かる方法とかもあります。

misignal.jp

lp.n-nose.com

ほんの少しの手間と費用で、妻の今の苦痛が軽減されると知っていれば。

後悔先に立たずとは、よく言ったものです。

卵巣癌疑い時の腫瘍マーカーの数字

 

血液検査の結果

CA125は286.9

血眼になって「良性腫瘍」である可能性を探しましたが…

調べれば調べるほど。

絶望しか、しませんでした。

妻の家族を含めた既往歴

 

事業立ち上げのため専業主婦に戻り、2年半ばかり健康診断の類をサボっていましたが…

妻は2度の経産婦で、2度とも帝王切開だったため受診時には「ハイリスク妊娠」というカテゴライズにされましたが、それまでは至って健康そのもの。

妻の親族の既往歴は「母親が子宮がん(早期発見)」「母親方の祖父母が卵巣がん(ステージ3か4で発見)」振り返れば思い当たる節が何個も…

更に詳しく聞けば「母親の兄弟2人も」「祖父母の姉妹も」と残酷なまでにがん家系でした…

遺伝性の乳癌卵巣癌症候群とか、もっと詳しく調べておけば良かった。

取り巻く状況は知っていたはずなのに。

何も行動をしなかった、何も促さなかった。

って。

何度も何度も自分を呪ってます。

ガンと告知された妻に、夫のぼくができること

 

無いです。

正直、無いです。

心の支えになりたいと、心の底から思ってるくらいです。

体に良い料理がすぐさま作れるわけではなく。

費用対効果も分からず、ガンに効くと聞けばたくさん購入して、浪費して。

雑な掃除と、シワシワの洗濯と、洗う度にどこかが欠ける食器と。

一切の不安を与えなくないから、

毎日、好きって言うくらいしかできなくて。

毎日、カワイイって言うくらいしかできなくて。

毎日、笑顔で大丈夫って言うくらいしかできなくて。

誰よりもつらいはずの妻に、生まれ変わっても一緒になりたいねと言ってもらって。

誰よりも、妻のために泣くことしかできません。(隠れて)

あとは、

絶対に、

何があっても、最後の最後まで、諦めない覚悟をすることくらいでしょうか。

最後に

 

一生のお願いです。

この記事を見たら行動してください。がん検診を受けてください。

沈黙の臓器と呼ばれる、卵巣の検査を受けてください。

あなたの大事な人に、調べるように伝えてください。

本文にも載せた通り、尿1滴から「がんの検査」が可能な時代です。

超早期でガンが発見できる時代です。

ガンではなくても腫瘍が出来やすい(腫れやすい)のが卵巣の特徴です。

定期的に見て貰っておいて損はないどころか、安心しかありません。

2か月前まで超元気だった人がいきなり、癌と闘えって言われて。

妻が癌と宣告されて、心の準備もできてないまま治療スケジュールが渡されて。

いきなり告知される卵巣がんの不安や絶望に押し潰されそうになる人なんて。

居なくなれば良い。

絶対に負けるもんか!