まず始めに。
我が家の男性陣は仮面ライダーのファンである。
これからも応援はしていくし関連グッズは買うであろう。
だけど本日を持って仮面ライダーの「食玩」は卒業させて頂く。
また『購入したい!』と思うような「食玩」が出るまで。
私と息子と仮面ライダーの「食玩」との付き合いは長い。
6年前の仮面ライダーオーズのコンボチェンジシリーズからガイムのアームズアクションまでフルコンプ。
そこからドライブ、ゴースト、エグゼイドの主人公と主人公の強化フォームは欠かさず。
だが毎年恒例かのように思われた「仮面ライダーの主人公の食玩」を買う熱意は私と息子にはもう「無い」。
小学校1年生前後で仮面ライダーを卒業する子が多い中、我が息子は小学3年生でも現役バリバリのファン「だった」
オーズからエグゼイドまでは日曜の朝はテレビにかじりついて見ていた。
しかし小学3年生にもなると「やれる」事は増えてくる。
スマホやタブレットで色んなゲームのアプリをダウンロードし、テレビでユーチューブを見るなんて朝飯前でこなす。
マリオオデッセイのパワームーン集めの情報収集等々、興味対象がどんどん広がっていく中、仮面ライダーという「子供向けの番組」への興味を失っていく。
「必ず見る」から「放送してれば見る」に。
「放送してれば見る」から「他にやりたい事がある」に。
こうして段々仮面ライダーから離れていき、気が付けば卒業というパターン。
仮面ライダー自体を卒業する方向で居るから「食玩」なんて1度興味を失ったら卒業は早い。
いかにバンダイがクオリティを上げて「良いモノ」を作り上げても仮面ライダーに対する情熱自体が減少してるのだから卒業も至極当然の流れである。
しかも小学3年生にもなると「食玩」の事を『子供っぽいじゃん』と子供が言い放つのだ。
とっくの昔に忘れていた感覚だが何となく理解出来る。
『小学1年生の子供がアンパンマンのおもちゃを子供っぽいと思ってる。』と言えばお分かり頂けるだろうか?
こうして小学生低学年の間に多くの子供が仮面ライダーの食玩から卒業し、また新たな仮面ライダーの食玩ファンが生まれるサイクルが出来上がる。
勿論、親世代も巻き込んだ2重のサイクルは人気長寿番組の賜物であろうと添えておく。
親自身が熱狂的な仮面ライダーファンで無い限り子供が興味を失ったコンテンツの食玩は買わないのは自然な理由である。
親が現役で興味を持っていたとしても子供が『いらない』と言ってしまえば『そうか、もうヒーローものは卒業する時期か・・・』と子供と同時に卒業をする。
それ以上の理由などありはしない。
ありはしないと思っていた。
『仮面ライダービルド創動』に出会うまでは。
仮面ライダーを語る上で外せないアイテム。バイクである。
驚く事に1個買うだけでバイクは完成しないのだ。
2種集めてマシンビルダー完成!!
1個税込411円。
完成に要する金額は822円。
この売り方を以前疑問に思い、書いた記事がある。
主人公を「1体」完成させるのに「最低2種」買わないと完成しない。
「食玩」というものは親が子供に買い与える際に「基本1個」を『選んでね』と言う。
合体物である戦隊シリーズなら話は分かる。
「集めて」合体させて遊ぶのが正しいからだ。
だけど仮面ライダーは違う。
主人公がバイクに乗り敵を倒す。
主人公1体、バイク1台、敵キャラ1体あれば完結する。
変身形態が複数ある場合には「基本1個」が親と子供のお約束であるのが理想。
話が進むにつれて複数の形態が食玩になって発売されても「基本1個」が理想。
「基本1個」で完結するのが理想なのに『仮面ライダービルド創動』はそれすらもさせてくれない。
最低主人公2種、バイク2種、敵キャラ1体を買わなければいけない。
今まで1個400円で計算しても1200円+αで1年間遊べていた。
それが2000円+αになる。しかもそのα部分は2倍になる。
『子供の絶対数が減っているからこんな売り方をしているのでは?』と邪推してしまうレベルで「高い」と思う。
今回で言えば
新ボディ1体完成させるのに2種で800円。
バイク1台完成させるのに2種で800円。
基本(初期)のボディですでに800円使ってるから合計2400円。
お金がかかるペースが今までと比べて尋常ではないのだ。
子供が熱烈に望むなら親として、1仮面ライダーの食玩ファンとして応えたいけど「1個」完成させるのに800円の「食玩」はどれだけひいき目に見ても「高い」。
「高過ぎる」
仮面ライダービルド創動のラインナップを見て『あ、もう無理だ。』と思ったのが親である私が仮面ライダーの食玩を卒業しようと思った本当の理由。
食玩でのクオリティを追求した結果400円で収まり切らなかった情熱は分かります。
事実クオリティは凄まじく良いと思います。
ただ、そのクオリティを追求する所を「食玩」でして欲しくなかった。
食玩の本来のターゲットは子供です。
それを買うのは親です。
『パパこれ買って!』『ママこれ買って!』とスーパーで不意に言われて「1個」完成するのに800円かかったら『ダメ』の答えの方が多いと思います。
食玩は子供が「安価」で「手軽」で「壊す」勢いで遊べるものだと私は心の底から思うのです。
そこに「高過ぎる」クオリティは必要なのか?と問いかけて終わりにしたいと思います。
それでは
ん~!良い人生を!