ちょっと泣きたい時。
出来れば、幸せな感情で、ちょっと泣きたい。
もっとワガママを言えば、短い時間で、ウルッとしたい。
幸せな気分で涙を流すことは、幸せの上乗せで。
一日の始まりに、一日の終わりに、サクッと泣きたい。
そんな時に「オススメ」なのが短編映画で。
ユーチューブ内で「短編映画」と検索すれば、きっと、お好みの物語は見つかると思う。
そんな、短編映画好きの僕が『紹介したい・・・!』と、思わされた作品について綴りたい。
今回ご紹介するのは、CM。
そう、元々は広告。
銀座ダイヤモンドシライシの広告。
テレビや、ユーチューブ内のCMで見た方も多いと思う。
その「連作」が、「WEB限定」で公開されている。
ユーチューブで「紙の指輪 CM」と検索すれば、すぐに見つかるはずだ。
『WEB限定』ブランドムービー2作品 連作バージョン「紙の指輪」篇/行定勲監督作品 【銀座ダイヤモンドシライシ】
- 僕は、以前にも「夫婦で見たいオススメの動画」として、CMをご紹介している。
- 今作「も」最も見て欲しいのは、夫婦の方たちだし。
- 結婚を視野に入れてるカップルだし。
ターゲット層通りだけど、幸せな気分「で」ちょっと泣きたい人にもオススメしたい。
早速、物語について語ろう。
見れば早いけど、泣ける「ポイント」は共有したい。
尚、解釈は人によって「違う」し、製作者の伝えたい事もあるだろうけど、僕の目線で語りたい。
ここは、このブログは、ぼくのものだ。
紙の指輪(行定勲監督)
物語は、彼女が「ダイヤモンドの指輪」を見ていることから始まる。
その行動は、恐らく何気ないもので。
女性が待ち合わせの間、たまたま目の前にあった「ダイヤモンドシライシ」に飾られた
指輪を眺めていただけで。
眺めていただけだけど、良いなぁって思うのは当然で。
もし、自分「が」身に着けた時の幸せを想像して、ふふって笑ったと思う。
彼が「見た」のは、その後で。
指輪を「じっくり」と眺めている彼女の横姿で。
『あっ・・・』と、一瞬動きが止まったのは、結婚を視野に入れてるからこそで。
自分を見つけて、微笑んで、駆け寄ってくる彼女を愛おしく見つめる目は、仕草は、幸せそうだ。
喫茶店に場を移して。
映画の見所を語る彼女の笑顔は、愛くるしくて。
打算もなく。
ただ。
紙の指輪を「左手の薬指」に巻き付けているだけで。
巻きつけているだけ「なのに」彼の目は、釘付けで。
小さく息を吸い込んで止めるまでの「一瞬」で、全てを「決めた」彼の表情は男前で。
決めた「からこそ」抑えられない衝動は、彼を走らせる。
決意に満ちた顔で、ダイヤモンドシライシまで走る彼の姿は、お世辞にも格好良くはなくて。
ひたすらに真っすぐで。
がむしゃらという言葉が、似合う。
息を整えながら指輪を「見つめる」表情は、少し不安そうで。
幸せを「掴む」直前の、マリッジブルー的な表情は演技とは思えないほどリアルで。
それでも。
目に焼き付いて離れない「指輪を眺める彼女の横姿」は、彼を前へ突き動かす。
喫茶店に戻り。
『(帰りが)遅いよ!』と笑う彼女に。
『(今まで)待たせてゴメン。』と答える「掛け違い」の演出は、これから先のことを想像すると、キュンキュンしかしなくて。
紙の指輪「が」水滴1つで、まるでダイヤモンドの指輪に見立てられてる演出はCMと分かっていても素敵で。
渡すところが「早く」見たいと願わされる。
連作で、まるで短編映画で。
その願いは、すぐ叶えられる。
日を改めて。
彼女が待つ家に帰る途中で。
これからの「2人の」未来が、バスの中にあって。
その「未来」を、彼女が受けていてくれるかどうかの不安そうな表情や、仕草は当たり前のように緊張感に満ちていて。
大きな呼吸と共に、不安を「全部」吐き出した後の、彼の表情は明るい。
不安を出し切ってしまえば、後は、伝えたい「気持ち」だけで。
走る。
彼女に伝えたくて。
走る。
汗だくでも、苦しくても、嬉しそうな顔で。
『おかえり!』と笑顔で迎えてくれる彼女はいつも通りで。
その「いつも通り」の笑顔に応える彼の笑顔は極上で。
照れくさそうに、少し不器用に『これ・・・!』って差し出す彼は、人間味にあふれていて。
きょとんとしながらも受け取る彼女の表情は、ひたすらにリアルで。
指輪を「見つめながら」徐々に、現実を受け入れて、笑顔度数が上がっていくたびに、こみ上げてくるものがあって。
いつも通りの笑顔で『今日ってなんの日だっけ?』と、とぼける彼女は、少し意地悪で。
「分かってるくせに・・・!」と照れ臭そうに笑う彼に、ウルッときて。
改めて、幸せに「なる」2人の抱擁に、幸せの涙が流れる。
ハッピーエンドでしかない終わり方で。
最後の最後に。
『あっ・・・。CMだった・・・。』と、現実に引き戻されて。
現実に引き戻されても、余韻は素晴らしいもので。
たったの「4分57秒」で、無料で、お手軽に幸せな気分になれるのなら見る価値にあふれている。
初めて「結婚指輪」を渡した時を。
初めて「結婚指輪」を貰った時を。
思いだしながら。
これから「結婚指輪」を渡す時を。
これから「結婚指輪」を貰う時を。
思い浮かべながら。
幸せの涙を流して欲しい。
それでは
ん~!良い人生を!