ブログを長く運用していると「ビジネスのお誘い」や「ビジネスの依頼」の話が飛び込んでくる。
グーグルといった検索エンジンから評価されればされるほど、その「頻度」は高くなる。
ありがたい事に、当ブログも検索エンジンから評価され始めてから「ちょこちょこ」と仕事の話を頂く。
クローズドASPから招待を頂いた時は狂喜乱舞したものの、ブログとの親和性があまりにも低く、ほぼ案件を眺めているだけの日々で。
寄稿の話を頂いた時は、『それってボランティアでノウハウだけ寄こせって言ってるだけですよね?』と言った失礼なものもあった。
そんな中、『あなたのブログを書籍化しませんか?』というあまりにも有り難い話が舞い込んできた。
1ブロガーとして、その話に乗るべきか?否か?
葛藤しまくった心情を暴露したい。
ブログの「書籍化」のお誘いが来たら確認すべき3つの事。
筆者が全力で調べ上げた「ブログの書籍化」で、考えるべき点をたったの3つにまとめあげてみました。
書籍化するに当たって契約内容を精査する。
正直な話を早速しよう。
『ブログを書籍化してみませんか?』という、そんな話。
迷うことなく「飛びつく」のは危険です。
厳密に言えば詐欺では無いですけど。
結果、詐欺と「勘違い」してしまう可能性は多いに、あります。
甘い言葉で誘っておいて「結果」自己負担金が発生してしまった・・・なんて話は巷には溢れかえっています。
それはそうだと思います。
全てが全ての「出版社」がそうだとは言い切れませんが、声をかけてくる出版社の人も「商売で」話を持ち掛けているのですから。
出版社「が」、儲かる「算段」が整っているから声をかけてくるという事は全人類の人は知っておくべきだと思う。
電子書籍は「ほぼ」人件費だけの「経費」が必要なだけですが、紙で書籍化する場合は印刷等の、本屋(書店)に並ぶまでの「工程」が複数あって、複数の人間が動いているのに賃金が発生しない事の方がありえないと思います。
だから。
大したPVでも無いのに、大して反響がある訳でも無いのに、
『あなたのブログを「紙の本」で書籍化しませんか?』という話は疑ってかかって良いと思います。
- ここからここまでは出版社の負担。
- ここから先は自己負担(主に印刷費用)。
自己負担を「強いられる」話は、例え1円でも契約する前に、契約内容を「精査」するべきだと、強くお伝えしておきます。
遠く及ばないにしても「電子書籍化」を持ち掛けてくる出版社も「同様に」、疑ってかかるべきだとも思います。
- 『自己負担金はゼロです。』
- 『販促は「全て」こちらでやります。』
- 『親和性のあるブログの記事をまとめるだけで良いです。』
『じゃあ出版社のメリットは何?』
今や、出そうと思えば自費出版が「簡単に」出来る時代です。
さすがに「紙の書籍」での自費出版は割に合わない費用がかかりますが。
電子書籍に限って言えば自分でやれば0円、
代行業者に頼んで数万円も払えば、あの「Amazon(アマゾン)」のkindle(キンドル)で販売だって可能な時代です。
※売れるかどうかは別の話※
今から「伸びるかもしれない」電子書籍の分野で、青田買いのつもりで様々なブロガーに投資していると考えれば、まだ納得いきますが、声をかけてきた出版社の「メリットは何?」と、舞い上がる事なく1度は真剣に向き合うべきだと思うのです。
- 提示してきた契約内容(印税の内訳、著作権、法的拘束力等)を精査して。
- ビジネスの話なのだから当然のように、お互いが「得をする」のか?
- 書籍化にあたりバックアップはあるのか?
そもそも自分のブログの記事が本になった時に売れるものかどうか?
等々。
今まで考える事の無かった「未知の分野」での事を、真剣に向き合うと同時に。
『何故、出版社が声をかけてきたのか?』と考える必要があると思います。
ここで、邪推した数字を弾き出そう。
※キンドルで出す場合を想定します※
- ずぶの素人が書いた電子書籍を、プロの出版社が「代わり」に販促してくれたとしても売れて1,000部。
- 単価も高い設定に出来るはずもないので、一冊のお値段は99円。
- 売上99,0000円。
- 20%の印税で書いたブロガーに19,800円。
出版社の儲け79,200円。
- ブロガーが記事をまとめるのに1週間。(多めに見ております)
- 出版社が本の形にするのが1週間。(多めに見ております)
- アマゾンの審査が3日。(多めに見ております)
合計17日で79,200円。
売れるのが前提の「全て」が順調に進んで初めて、弾き出せる数字です。
個人で考えれば大きな数字ですが、会社として見た場合には決して大きな数字ではありません。
- いくら電子書籍で、出版する費用がかからないとは言え、売れる保証もないのに「人が動く」のに値する金額なのかどうか?
- 無料で電子書籍化してくれてるとは言え、20%の報酬は少なすぎないか?
- やり取りの中で、片手間で「売れたらラッキー」くらいに思われていないかどうか?
結局、ブログの記事をまとめて原稿を作るのは、書いているブロガー本人です。
ありがたい話と受け止めつつ、契約内容の精査だけはしっかりとして欲しい。
出版社だってこのような提案を多くのブロガーに打診して、最終的に「儲け」が無いと存続出来ないのですから。
出版して「納得」のいく記事の選定が出来るかどうか。
担当の方と連絡は密にするべきで、契約内容を精査するのは当たり前で。
- 悪い話じゃない。
- 自己負担金が無い。
- お互いにメリットがある。
等々と、契約内容に納得できれば次の段階です。
出版して「納得」のいく記事の選定が出来るか?
今回の筆者の例で話を進めてみます。
話を頂いたのは検索上位の記事の「1つ」。
その「1つ」の記事を元に、親和性の高い記事を複数ピックアップして、10,000から15,000文字でまとめてください。というものでした。
その記事に関連する、親和性の高い、多くの人に見て頂いて「自分」が納得出来る記事が、他にもあるかどうか?
筆者のブログには、ありませんでした。
単体で「読まれている」記事は自慢ですけど、複数あります。
では。
- 本という「形」を取った時、
- 『繋がりがあるのか?』と聞かれれば、
- 『薄い。』と答える事しか出来ませんでした。
ブログはグーグルが「ページ毎」で評価してくれる特性を活かして、関連はさせるけど繋がりは強く持たせない方がPVが伸びるというのが持論です。
窓口を大きく広げて記事を書いているため「1つのストーリー」を創ろうとした時に、違和感が生じたのです。
書籍化なんて意識した事がないので当たり前の話ですが。
ただ。
ここで諦めずに、ブログ内の記事の繋がりを「創る」事は、今後のブログ人生に必ず役に立つので自戒を込めて書き出しておきます。
筆者と違って、納得できるほど「親和性の高い」記事をまとめあげる事が可能なら次の段階です。
結局は「出したいか?」「出したくないか?」の2択。
ブロガーとして「書籍化」は大きな武器になります。
- 売れれば「雪だるま方式」で、様々な話が舞い込んできますし。
- 売れなくても「嬉しい効果」は、残ります。
- 昔から言われているものであれば「ハロー効果」。
最近の流行りの言葉で言えば「錯覚資産」といった大きな武器に。
『本を出しました!』
なんて言えば「何も知らない人」が聞けば、説得力が「勝手に」生まれます。
『本を出した事がある人が言っているなら、そうなんだろうな。』
『その道に、よほど詳しいんだろうな。』
と、人々が「勝手に」思い込んでくれる武器になるのです。
- 契約内容に不安や、特別な不満が無い。
- 記事を「本の形」に、まとめる事も出来る。
- ブログ運営を続けていくのにブログの書籍化はメリットの方が多い。
ここまで揃ったら、後はあなたが。
- 出したいか。
- 出したくないか。
ここは強要出来る部分ではありません。
働き方は様々です。
本業「以外」で、年間20万円以上の収入が発生すれば申告する義務が発生します。
それによって会社に「副業」をしているのがバレる事を、恐れているのなら「出したくない」でしょうし。
ブログを伸ばし続けたいのなら「出したい」選択になるでしょうし。
考え方だって十人十色です。
安易に、書籍化の依頼が来ただけの筆者には断言できる部分ではないのです。
あなたが。
あなたの心が「真剣に」向き合うべき、2択が待っているのです。
最後に
ここまで揃った話「ならば」乗った方が良いのか?
その問いかけには「ブロガー」を名乗るのなら、乗るべきです。
繰り返しになりますが。
- 契約内容に不安や、特別な不満が無い。
- 記事を「本の形」に、まとめる事も出来る。
- ブログ運営を続けていくのにブログの書籍化はメリットの方が多い。
私なら乗ります。
乗ります、というか「今後」書籍化をする気満々です。
ヒット作品と呼ばれるほど「売れる」なんて始めから思っていないので、取り分が少なくても構わないのです。
主にハロー効果(錯覚資産)狙いなので。
ありがたい事に、加筆や修正、新規記事の執筆をして「また」書籍化したくなった時に声をかけてくださいと言われています。
鵜呑みにはしませんが、確実に自信に繋がりましたし、考えてもみなかったブログの書籍化という「前進するきっかけ」を頂けた事に感謝しかしていません。
条件が整えば、実現させるかどうかは「自分次第」です。
もし。
あなたのブログに「書籍化」のお誘いがきた時のための簡単なまとめ。
それでは
ん~!良い人生を!